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店主が日本中を旅して目利きしたご当地のうまいものが並ぶお店です。店内に並ぶのは、昔ながらの製法で作られる無添加調味料や、その土地ならではの美味逸品、子供にも安心して食べさせられるおいしいお菓子などなど。ぜひ宝探しする気持ちでいらしてくださいね。
2019-08-11

桶光さんってこんな人②~木桶組みワークショップに寄せて~

きしな屋ブログを読んでくださってありがとうございます。
店長キョウコです。

前回に引き続き、
9/16(月・祝)にきしな屋大阪せんば店で開催の大人気ワークショップ「自分で木桶を組んでみよう!~箍編み&木桶組み」によせて、講師の木桶職人「桶光」さんをご紹介していきたいと思います!

ワークショップの詳細は下記リンクからご覧ください↓↓

WS「自分で木桶を組んでみよう!~箍編み&木桶組み~」

 

桶光の宮﨑さんは、まだ二十代後半の若い職人さんです。
宮﨑光一さんといいます。桶屋の屋号「桶光」(おけみつ)は、彼の名前に由来しています。

見た目は、普通の今どきのひょろっとしたおにいちゃん。
だけど、その普通の見た目に反して、彼の歩んできた道のりがオモシロすぎるのです。

 

◎ここがスゴイよ!桶光①
小学生から桶作りのいろはを学ぶ

桶光さん一家は、もともと長崎県の街のほう(スミマセン、どこか忘れました)に住んでいたのですが、
彼が小学2年生の時に家族で五島列島の福江島に移住しました。
(↑さらっと書きましたが、この移住にもいろいろとドラマがあります・・。ぜひご本人に聞いてみてください。)

移住した五島の家の近所になんと長崎最後の桶屋「大島勝」氏が工房を構えていて
桶光さんはお父さんと一緒に桶屋さんのもとに通っていたんだそう。

近所に桶屋さんがあるなんてすごい巡りあわせですね。

学校帰りや休みの日に桶屋のお師匠さんのもとに通い
初めて桶を作ったのが小学4年生の時。
まさに桶作りの英才教育。何というか、こんな小学生います?
いや、いないよね~・・

小中学生時代は学校帰りや長期休暇の際にコツコツと桶作りを教わった桶光さん。
その後は九州大学の農学部に進学し、山林や木材のことについてがっつり学びます。
大学卒業後に再び桶職人「大島勝」氏のもとで1年間修業し、2016年4月に独立されました。

1年の修行期間で独立できたのは、きっと幼い頃からこつこつ木桶作りの基礎を学んできたからこそ。
まさに木桶作りの英才教育の賜物です。
こうして、日本一若い木桶職人「桶光」は誕生したのでした。
何というか、なるべくして桶職人になった人というか、
いろんな偶然と必然がうまく重なってとても自然な流れで桶職人を志し、実際になった人なのです。
こんな人っているんですね。
すごいよね。

全国の高齢の桶職人さんもその多くが後継者がいない。
「食っていけないから継がせない」という人も。
そんな中、自ら志して職人になった宮﨑さんってすごいよね~。
薄っぺらな言葉だけど、「すごい」以外何て言ったらいいかわからないわ~。
応援しなきゃ!ってなりますね。

 

ここで、私が初めて桶光さんと会ったときの話をひとつ。
始めて桶光さんにお会いしたのは彼が独立したての頃だから、約3年前ですね。
きしな屋として出店が決まっていた催事場の一角に「桶光ブース」を作り木桶の実演販売をする予定で
その設営時に初めてお会いしたわけです。

バックヤードでバイヤーと2人で催事の設営していた私は
「桶光が催事場にちゃんと着いてるかどうか売場みてきて」と、もうすでに桶光さんと面識があったバイヤーに言われたものの、
「私は桶光さんの顔わからんのやけどなぁ・・」と思いながらしぶしぶ売場に来てみると・・・

なぜかすぐに「あ、あの人やな!」となりました。

 

なんでか?

 

 

 

 

・・・・この服着てたからです↓↓

 

 

 

ちゃんと背中に名前が書いてありました。

 

大阪のど真ん中、ショッピングモールの中で、作務衣着た若者の姿はものすごく目立ってました。
周りのみんな、彼のこと興味津々見てました。
そして桶光さんは普通にケータイ見てました。
あまりに面白い光景だったので、しばらく声をかけずに私じっと観察してた記憶があります(笑)

桶光さんって、私のように小さなことにはとらわれない、そういう飄々としたところのある人です。

(次のブログに続く)

 

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